保護活動の原動力
しずくちゃんと呼んでいた黒白の女の子を里子に出したのは、もう1年ちょっと前のことです。
保護したのは2年半前。保護することも大変でしたし、1年過ぎても人への恐怖心が払拭されないコでした。
でも、攻撃性はいっさいなかったので、同室の穏やかにゃんこを譲渡会に出す際、思い切って一緒に連れて行くことにしたのでした。もちろん、期待はゼロ。付き添いとしての参加でした。
すると、「このコ、すんごく美人さん!カワイイ!」と言ってくださった女性がいました。
まだまだ不慣れなことや、人慣れした先住猫さんがいるお宅が理想だとお話したら、
「何してもデレデレな茶白君がいます。不慣れなコでもいいです。うちの中で楽しく過ごしてもらえれば、抱っこできなくてもいいんです!」
と、スパッと言い切ってくださったのでした。
しーちゃんはあの日から幸せ街道まっしぐら(笑)
(例えが古ーい…)
うちでは1年も私を怖がっていたのに、里親さまのお宅ではトントン拍子にご家族皆さんに慣れていったのでした。
そんなお宅に、先月、赤ちゃんが誕生!
しーちゃん、うまく振舞えるかなと心配しましたが、
なんと、赤ちゃんが鳴くとママを呼びに行き、授乳中は隣りに座って静かに待っているのだそうです!
ちゃんとママの忙しさを見ていて、赤ちゃんが眠りについてから話しかけてくるというしーちゃん。
「しーちゃんは本当にカワイイです!」と、ご出産直後の里親さまが言ってくださることはとても嬉しいことでした。
ベッドにもお風呂にもついてきて、とにかくかわいいストーカーなんだとか(#^.^#)
「しーちゃんはとってもいいお姉さんになってくれました!」と里親さま。
もう、本当に嬉しくてたまらない気持ちです。
あのコが感情をきちんと出せるコになっていたなんて。
先日のミーナもそうですが、猫もしっかり感情のある繊細な生き物なんだなーと感じました。
写真はすべて、今のしーちゃんです。里親さまが送ってくださいました。
赤ちゃんのあんよもカワイイ!!
しーちゃん、ありがとう。
君と出会えたことは、より多くの猫さんを救うきっかけになりました。
食べ物が喉を通らなくなった日もあるほど、私はしーちゃんを保護することに悩んだのでした。
あの日の迷いや悲しみが今のチカラになっています。
また、不慣れなコを「抱っこできなくてもいいんです。うちで楽しくやってもらえれば」と言ってくださったしーちゃんママに、本当に感謝しています。
しーちゃんママのような人がいてくれることは、とても励みになります。
しーちゃんを保護する前後の私の心の葛藤を、このブログの過去記事で読み返してみました。
3記事、連投です。本当にかなり悩みました。
http://kittopup.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0d6c.html
http://kittopup.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-565d.html
http://kittopup.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-19bb.html
私のせいで、しーちゃんは生きるか死ぬかの二ヶ月を過ごしました。しーちゃんにはとても申し訳ないことをしました。あのコが幸せになってくれると、心の底からホッします。
とってもカワイイしーちゃん。ノラ時代にごはんをくれていたお母さんにも報告しておくね。