昨年11月。迷子犬を捜索中に、近所でグレーのネコに出会いました。
まだ幼齢と思われ、やせ細っていて、表情はするどく、野生で生きている感じでした。
近づくとものすごい勢いで逃げていきましたが、
痩せすぎな様子がかわいそうだったので
持っていたドッグフードを紙皿に入れて置いてやりました。
しばらくして紙皿の中を見に戻ると、キレイになくなっていました。
誰が食べたかはわかりませんでした。
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その後はずっとそのネコに会えないままでした。
あの痩せ具合では生きていないかも・・・ なんとなく、そう思いながら
2ヶ月が過ぎました。
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ところが3週間ほど前、偶然そのネコが目の前を走り去りました。
生きてた!!!と、とても嬉しくなりました。
それから毎日、決まった場所にキャットフードを置いてみました。
すると、毎度みごとに完食です。
・・・でも・・・
ネコの姿を見ていないし、見張ってもいないので、
誰が食べているのかはわかりません・・・
それでもこの3週間ずっと毎日続けてきました。
寝床も用意してやりましたが使っている形跡がないように見えました。
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ところで、なぜキャットフードを与えるのか・・・というと、
最終的には捕まえて避妊して「地域猫」にしてやりたいのです。
慣れればもちろん家猫にしてやりたいとも思いますが
あの形相と逃げ方は、なかなか慣れそうにないなぁと。
だから「地域猫」、つまり
「増えないように避妊したので、このネコの命を尊重して、
ちょろちょろしていても、あたたかく見守ってください」
という立場にしてやりたいのです。
かわいそうな子猫を増やしたくないというのも理由の1つです。
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手順としては、まず、写真を撮ります。
次に、近所の民家に飼い猫かどうかの確認を取ります。
飼い主なしとわかれば、小さなケージで捕まえます。
動物病院で健康チェックと、可能ならば避妊してもらうつもりです。
こうして世話してやらなければ、あのネコは春に子猫を産み、
時機に飢えか交通事故等で死んでしまうでしょう。
生まれた子猫たちもみな同じ運命をたどります。
ネコは生後半年で交尾可能になり、高い確率で妊娠するそうですから。
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そして今日。
強風だし気温は低いし・・というわけで、
冷たくなったお水を取り替えてやろうと、日暮れ近くに
ぬるま湯を持って様子を見に行きました。
お水ボウルには2,3ミリの氷!寒いはずです。
こんな中、まだあのネコは生きているのかしら・・・
と、あまり期待も持たず、
砂が入り込んでいると思われる寝床を掃除しようとちょっと持ち上げたら、
なんと!そのネコが中から飛び出してきました。
使ってくれてたんだ~!!!!
ものすごく嬉しくなりました。
キャットフードを食べていたのはやっぱりこのコだったんだ!という嬉しさと、
この辺には他に苦しんでいるネコはいなそうだな、というホッと感で
ちょっと幸せ気分になりました。
違うネコが飛び出てきたら頭を抱えたことでしょう。
グレーのネコは走って竹藪に逃げ込みましたが、
私は構わず、凍らないよう、ドライフードをたんまり入れてやり、
竹藪からこっそりこちらを見ているネコに背中を向けて車に乗りました。
すると、竹藪からネコが出てきて、ゴハンを食べ始めました。
私が車にいることは気が付かないようです。
「車=人間」の法則がまだできてないみたい。
やっぱり、人と関わりなく生きている線が強そう。。。
警戒しつつもフードを食べるネコを、車内から撮影しました。
グリーンのシートの中には、入り口付近にお水とフード、
奥に毛布入りクレートが入っています。
別の車が通り過ぎるたびに警戒し、ドライフードを食べ、
満足したのか軽くグルーミングをし、道路を渡って走り去りました。
慌てて車から出て、走るネコをなんとか撮影できましたが・・・
遠すぎて個体識別はできそうにない感じ(汗)
どうしようかな、こんな写真じゃ当てにならないけど、
ご近所さんへの聞き込みを始めようかな・・・
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なんとなくお腹がぷっくりしているように見えました。
他でもゴハンをもらえるようになったか、
あるいはこの3週間で太れたのか、
もしかして妊娠してるとか・・・
色々想像してもきりがありませんが、とにかく明るい兆しです。
この調子で毎日立ち寄ってもらい、私に慣れてもらわなければ。
どうか順調にいきますように。