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2013年2月 4日 (月)

市民講座に行ってきました

友人を誘って茨城県獣医師会主催の市民講座に参加してきました。
 

20130124_15_14_28
 
200人収容の会場は満席でした。

テーマは2つ。
 
◆ -東日本大震災から今日まで- 福島県獣医師会の小動物における救護活動

◆ 災害時の動物救護対策について
 
前半は福島県在住の獣医さんのお話で、後半は茨城県職員の方のお話。

前半では、3.11の震災がいかに甚大だったか、
そんな中で獣医さんたちはどのように活動していたか、
問題点はどこにあったか等を
たくさんの資料と写真で説明されていました。

被害状況については再三テレビやネットで見てきましたが、初めて知ることも結構ありました。

また、「ひどいやり方をする動物保護ボランティアがいた」と
非難する場面が2,3度ありました。

無人となった警戒区域からブランド犬猫だけ連れ去られていたり、
敷地内のペットを勝手に連れて行って行方がわからなくなった…等々。

それって、「犯罪者」であって「動物保護ボランティアさん」とは言わないんじゃない?

なんて思いましたが、先生の話だと、
NPO法人格の団体もそういうことをやっていたとのことでした。
 
でも、日頃から思うのですが、
どんな人でも犬猫の飼い主になれる今、
すべての人が愛犬愛猫家が思うような理想の飼い主ではないってこと。
飼い主さんにとっては「普通」のことも、他人には「ひどい飼い方」と
思われることだってあるわけですから、
「保護しなきゃ!」と思うレベルはマチマチなのですよ。
 
私にも経験があります。
飼い主のいない放浪犬が子犬を産んで1ヶ月くらい。
私は即、保護しようと動きましたが、
ある人に「社会化のために2ヶ月は親元に」と言われました。

私は「このままでは道路に出て車にひかれてしまうよ!
社会化って野良犬社会?人間社会を学ばせないといけないんだよ」と
言いましたが、その人は聞き入れませんでした。
結局、他の人と保護し、10匹は幸せになりました。
 
ね、「1匹でも多く保護したい!」と活動している人の中でも
こんなに温度差があるわけですから、
マニュアルのない世界というのは何が正しいかわかりません。

 
実際に震災後、
「誰かが勝手に愛犬を連れて行った」と苦情が多く出た、という話でした。

中にはこんな話も。

『番犬として留守番させていたのに誰かが連れ出してしまったせいで、
留守宅に泥棒が入ったじゃないか!』
 
『勝手に連れて行ったんだから、そっちで最後まで面倒見てくれや』
 

なんて温度差があるんでしょうね。
 
大変な苦労をして動物たちを保護していた団体に対する感謝のことばは
ほとんどなかったように思いました。
いや、感謝の気持ちがなかったわけではないと思います、
この場では「迷惑行動」を訴えなければならないから、だと思います。


また、福島県が保護した犬猫たちが妊娠していても、
法律上、勝手に堕胎や避妊ができないという問題もあったそうです。

1匹でも多く里親さんを決め、シェルターの負担を軽くしたいってときに、
5匹も6匹も産まれてしまう・・・これは大変な世話だと思います。
 
うちでも引き取ったばかりの福島被災猫(しまちゃん)が
翌日に4匹の子猫を生んじゃったし、その後だって
5匹兄妹犬、10匹兄妹犬、5匹兄妹犬、そして、4匹兄妹猫、と、
トータル5回も子犬子猫を世話した私にとって
その労力がものすごい大変なものだということは身に染みてわかります。
 
いかなる時も「法律」を順守しなきゃならない公務員さんたちのさがですね。。。
動物保護団体はどんどん避妊去勢していたというのに。
 
動物の内部被曝を調べるための準備も進めているという話があり、
線量の高かった南相馬市で保護されたアビーの場合は
どんなものかを調べてみたいと興味を持ちました。
かなり高額になるとおっしゃていましたが・・・少しでも余裕があれば
チャンスがあれば検査したいと思っています。

また、アビーの消化力の弱さも気になっていましたが、
内部被ばくの影響はまずない、と教えていただきました。


後半は茨城県職員さんの話。
犬猫殺処分に関する数値を出し現状報告をした上で、
「ペット同伴避難」の準備を各市町村にお願いしている、
という話でした。

そして、
市町村の準備を待っている間、飼い主さんは準備をしっかりね!
ということのようでした。
 
つまり、「ペット用避難所」を作ったとしても、
そこにおとなしく入っていられる犬がどれだけいるか・・・
という懸念があるわけです。

確かに、うちのアビーは「出せー、出せー」とうるさく吠えるでしょう。
ジャスミンは「くぅーん、くぅーん」と泣いて私の後ろ髪を引っ張って離さないでしょう。
結局、車内避難生活になると思われ。。。

それから、被災地で放浪しなければならなくなった犬猫がどんどん繁殖していて、
それにも頭を悩ませていることから、

「不妊去勢」と「マイクロチップ」を入れろという話でした。
    (余談ですが、「不妊」ではなく「避妊」だと思うんだけどな)
 
 
 
この市民講座全体の、私なりの感想は、

置き去りにされたペットがたくさんいたために、
福島県はとんでもなく大変なことになっている!
「人命優先」と、誤った判断をした行政だが、それを初動ミスと認め、
たくさんの非難を受けながらも、愛玩動物たちを多く保護してちゃんとやってます!
だから認めてください、そして寄付または労働力をお願いします!
また、もし茨城で大震災が起きたら、自分のペットは自分で守ってください。
行政は面倒見きれません。動物用避難所を作る準備をしていますから、
日頃からケージでおとなしくいられるようしつけておいてください。
万が一はぐれた場合に子が生まれないよう避妊しておいてください。
迷子になったら探して変換しますから持ち主を明らかにしておいてください。

という内容だと感じました。

本当にそうです。そうなんです。なんでも行政任せではだめなんです。
自分の家族は自分で守らないと!
 

でもね、県職員さんに言いたい!

マイクロチップの在庫を持っている病院はどれだけあるか知っていますか?

と。
 
読み取り器の普及遅れを指摘する声もありましたが、

その前に!!!
病院がチップの在庫を持ってないじゃん!ってことなのです。
 
小型犬や猫にはとても太く感じるチップ。
できるだけ痛みを与えないよう、避妊去勢手術の時にしたい、と
思う飼い主さんは多いはず。

ですが、病院でそれを薦められたことはないし、
手術の朝に「チップもついでに」と頼んだとしても
「在庫がないので無理です」と言われるのが、現状なのですよ。
 
 
質問タイムに挙手して言えばよかった(笑)
 
質問を控えたのは、前半終了後に質問してしまったから。
「個人によって持ち出された犬猫の情報はどこで管理しているのか」
「飼い主さんは探せる状況にあるのか」と。

後半も手を挙げると他の人に悪いかなって遠慮してしまったのでした。
 
ちなみに、答えは、
「持ち出した人の管理で、そこと福島県は情報共有しているから
飼い主さんから問い合わせがあれば探せる」
ということでした。

 
これは会場で配られた、茨城県獣医師会の物品。
定規に分度器に鉛筆にメモ帳・・・

20130203_19_17_02

子供たちへの教育用に作ったものかな。ならば小学校で配ってー。
私には使い道がないです・・・

この予算で、「マイクロチップ割引券」が作れるんじゃないですかね?
 
 
講演終了後、県職員さんを捕まえて、

「春の狂犬病注射のときに、避妊去勢しているかのアンケートを実施して
獣医さんから避妊を進めてほしい」
 
とお願いしました。そして、マイクロチップを入れる場所も隣りに用意して!と。
それくらいしないと説得力ないですよ・・・まさに机上の空論です。

  
県内全世帯の40%がペットを飼っている、という調査があるそうで、
それなのに200名の前で「マイクロチップ!」ともっともらしく訴えたって
実態が伴ってなかったら何にもならないじゃん!!!!!!
 
県だってがんばってます!って言われてもね。
 
後半はつっこみどころ満載でした。
 
前半に講演した河又先生には
今後も各地での講演をがんばってほしいと思いました。



 

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