リリースは辛い
不本意ながら、モフさんをいったんリリースすることにしました…
人に恐怖心ゼロで、撫でられるのが好きで、診察台ではゴロンゴロンとしちゃってお腹出して、目があうと「にゃう」っと話し、小柄で落ち着いていて、おっとりさん。いいとこばかり。
健康状態については、お外では厳しい段階。犬歯がないから喧嘩にはすぐ負けるだろうし、腎臓が悪いのにたっぷりなお水が飲めるかわからない。
そんな猫さんなのに、なぜリリースなのか…
どうしても外に出たいと泣き叫ぶのです。悲痛な叫びです。うちに入れておくのは軟禁でしかない…
去勢せずに内外自由に暮らしてきた猫さんにとって、発情期に入ってからの家猫修行がこんなに辛いものなのかと、初めて経験しました。
あと2ヶ月早く去勢していたら、また違っていたかもしれませんね。
ウチのコたちをみな個室に入れてからリビングに放したものの、窓をガリガリペタペタと、なんとか開けようとします。
そんな様子を毎日見ていたら、私のしていることはまったくモフさんのためではない、と思ったのでした(T ^ T)
これが、単に室内に怖がるコの行動ならば、なんとか慣らしていこうと思いますが、モフさんは私がそばに行くとスリスリゴロゴロを2,3分して、ヒョイと立ち上がりまた窓へ行くものですから、慣らすも何も、諦めろと意地悪しているだけにしか過ぎないと感じたのでした。うちに馴染むつもりは毛頭ないようでした。
ケージにはいくつかのスプレーあと。
たくさんのストレスを感じさせて申し訳なかったと思います。
結膜炎とリンパ腺の腫れを治して去勢してワクチンして。3週間の入院だったと思うことにします。
残念です。とても可愛いのに…
元いたお宅の庭先にリリースすれば、そこは慣れ親しんだエリア。ごはんもちゃんともらえます。
できればそちらのお宅で夜だけでもお家の中に入れて、数ヶ月かけて少しずつお外に出ないことを慣らしていただけるといいのですが、なかなかそれも大変なこと。おうちの中の猫さんたちにストレスがかかってしまいます。
モフさんは安心安全より、自由でいることを選んだ… けれどそれは今だけ、と思います。
未去勢のオスらしく、堂々としたエラの張り具合。こんな大きなエラ、初めて触りました。
去勢の効果が良い方向に出て、お外より快適な室内に気持ちが向いてくれれば…
あっという間の3週間。人間の都合で、長いこと閉じ込めてしまい、悪かったなと…
もしものときのために耳先カットもしていただきました。
リリースするということは、
交通事故に遭うかも…
体調不良でどこかで倒れてしまうかも…
意地悪な人間に何かされるかも…
たくさんの心配が「待った!」をかけます。
もー…
どうしてそこに帰りたいって言うのかなぁ(T ^ T)
リリース後も、そのお宅のお母さんを通じて見守りたいと思います。
いつか、去勢手術の効果が出て縄張り意識が薄くなってくれますように。
どうか、他へ行かないでこの地に通ってくれますように。
切ないです…
でもこれで終わりではありません。モフさんにとって良いタイミングがあるはず。次のチャンスを待ちたいと思います。
次のコのために、ケージを掃除し、気持ちを切り替えます…
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