衝撃の7回目と8回目
ミーナの抗がん剤治療の7回目は
吐き気を伴うと予想される
『ビンクリスチン』
5回目も「ビンクリスチン」で
翌日から血混じりの胃液を吐いていました。
ただ、それが副作用によるものなのか、
新しい腫瘍や病変ができたことによるものなのか
その点はまだハッキリしていませんでした。
6回目の『シクロフォスファミド』のあとは
ごはんも食べて吐き気もなく、
遊んだりもしていました。
4月8日。7週目。『ビンクリスチン』予定の日。
治療開始時からあった病変の横に
新しい腫瘤(コブ)ができていました。
これがなんなのか、この時点では
「わかりません」という回答でした。
そして、案の定、
翌日から吐き気が出てきて、
胃液を吐いてしまいました。
こんな感じのものを3つ。
むかむかするのか、あまり食べなくなりました。
吐き気止めの錠剤(セレニア)をのませると
落ち着きました。
セレニアはまだ
猫ちゃんの長期服用に関する安全性の
データが少ないという理由で
頓服で服用してくださいとのことでした。
なので、一日くらい間をあけながら
次の診察日まで頑張りました。
しかし、吐くことはなくても
食べることもできませんでした。
なんとか食べてほしくて、
あれやこれやを運んでは食べさせました。
他のねこたちが欲しがって大変で、
みんなちょっと睡眠不足になりそうでした。
吐き気止め薬をのんでいても
吐いてしまうときもありました。
一日おきにしていたからでしょう。
結局、一週間後の体重は、
3.1kgから2.9kgに減っていました。
ショックでした。
たった一週間で200g減るということは
あまり食べていないということの他に
がんが進んでいるということも想像できたからです。
青ざめながらの、8回目の通院。
4月16日。
体重が減っていることを確認した先生は、
軽い脱水症状もあるということで、
抗がん剤投与は3日だけ見送りましょうとのことでした。
貧血はほとんど無いものの、
前回できていた腫瘤(コブ)が大きくなっていて
腫瘍かもしれないとのことでした。
左の黒っぽくて大きなほうです。
右側は治療開始前からあり
腫瘍ではなく「病変」とのことでした。
この日は点滴と、ステロイド剤が投与されました。
点滴剤はずいぶんとゆっくり吸収されているようで
その日の夜まで、たぽたぽしていました。
再診は3日後。
食欲が出て体力が戻りそうならば
抗がん剤『ドキソルビシン』を
使えるかもしれません、とのことでした。
7回目のビンクリスチン、
やはり効いていなかったようです。
嘔吐は大きくなった腫瘤によるものかもしれない。
ミーナと帰宅した後、
とにかく食べられそうなものを
どっさり買い込みました。
しかしその日と、翌日の午前中までは
残念ながらほとんど食べてくれませんでした。
もしかしたらこれで
THE END かもしれないと思うと
もう辛くて辛くてたまりませんでした。
そんなとき夫が
「ねーねー、みーにゃん(ミーナのこと)ってさ、
マグロ好きだったよね?」
と言ったのです。
私はとにかく栄養をつけなきゃと思い、
子猫用のトロトロ系や、超小粒のオヤツや、
カロリーが高いフードや、みんな大好きツナ系、
そんな『キャットフード』ばかりを
買い漁っていたのですが、
夫のその一言で、
そうだ!ミーナは生肉好きだったんだ!
と思い出し、
さっそく夫身の生マグロ(養殖)を
夫に買ってきてもらいました。
お刺身は彼のほうが目利きがいいのです。
その間に私は犬たちの散歩を済ませ、
ごはんを作り、
ミーナ用極上マグロの到着を心待ちにしていました。
しばらくすると夫が帰宅。
「2軒回ったけど、筋っぽいのしかなかったー」
と残念そうに言ったものの、
新鮮だし、これなら十分♡十分♡と思いながら
小さく切ってミーナに出してあげました。
ミーナは夢中になって食べてくれました。
ヤッター!!と喜んだのは
言うまでもありません(≧▽≦)
その翌日の朝も、残りの生マグロを
モリモリ食べてくれました。
さすがに三食連続はどうかなと思い、
お昼はキャットフード類をあれこれ差し出したところ
少量しか食べてくれませんでした。
その時、思いました。
私も体調が悪い時や熱っぽい時は
食欲はぜんぜん無いのだけれど、
果物が食べたいな、とか
お粥食べたいな、とか
そんな気分になるよねぇ、と。
そこでひらめきました。
そうだ!馬刺しだ!と。
最近、近くに高級食材を置くスーパーが
できたことを思い出し、行ってみると
なんと心強い!
馬刺しコーナーがどどーんとありました。
ネコが食べる量なんてほんのわずか。
けちってなどいられません。
でもごめんね、みんな。ミーナだけなの。。。
(;´∀`)
馬刺しも、生マグロ同様、
夢中に食べてくれました。
寝る前にも食べさせて、
翌朝、今度は鶏のささ身を柔らかく茹でたら
それはまあまあでしたが食べてくれました。
3日後と言われた診察日の朝、
体重は100g戻しました。
診察室に入るなり先生が、
「なんか、ニコニコされてる!」
とおっしゃいました。笑
3日間吐いていないことと、
食欲が出たことを告げると
先生も「良かったー!」とホッとしてくれました。
しかし検査をすると、
新しくできた腫瘤は大きなまま。
がっくりきました。。。
3日前と同じ、というより
やや大きくなっていたようでした。
そこはとてもとても残念でしたが、
たくさん食べて体力ついただろうから
延期にしていた『ドキソルビシン』を投与する、
とのことでした。
それが効いてくれればまた楽になるからね、
とミーナを先生に預けました。
この『ドキソルビシン』はこれまでの抗がん剤と違って
時間をかけてゆっくり投与するそうで、
お迎えは1時間半後、となりました。
いつもは1時間待ちでした。
これが、予定していた8回目、
となったわけです。
時間が来て迎えに行くと、
無事に投与できたことと、
新しい腫瘤を顕微鏡で診たところ
リンパ腫のようです、とのことでした。
左側の、少し大きなほうです。
あー---
なんとまあ残念なことでしょう。
最初に見つかったほうは小さいままなのに
別のところ(胃)に新しい腫瘍ができてしまうなんて。
今回の「ドキソルビシン」が効いたかどうかは
一週間後になりますが、
これまでの抗がん剤は効果なしということになるため
最初に決めたプロトコルは崩壊です・・・
さよなら。NCSUプロトコル。
今後はまだ使用していないものを使っていくそうで
それは2種類くらいあるのだとか。
それでも、ミーナはもうかなり厳しい状態に
あることは間違いないでしょう。
ミーナが、残り少ない時間を
精一杯生きられるように私も頑張ろう。
少しでも辛さが取れれば
精一杯のことをしてあげたい。
それにミーナは自分の思いをしっかり訴えてくるコなので
できる限りそれを汲み取ってあげたい。
奇跡が起こるといいなーと
そればかり考える日々です
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