スミレの角膜に穴が
3週間前のこと。
朝に結構な雨が降っていたので
朝ごはんを先にして散歩はあとで、
ということにしました。
すぐに止むと思っていた雨が
なかなか上がらず、
室内で遊ぶことにしました。
ポコにマテやフセを教えながら盛り上がり、
ご褒美に使ったフードが
うたた寝していたスミレの顔の近くに
コロコロコロ。。。
すぐに追いかけたポコちゃん。
あ!と思ったときには
フードを取ろうとしたポコの前脚が
スミレの顔を叩くような構図になっていました。
「ぎゃふんっ!!!」とスミレが声を上げました。
どーした????と駆け寄ってスミレの顔を
包み込むようにしたら、
また「ギャフン!!!」と。
片目をギュッと閉じていました。
急いで病院へ向かい診てもらうと、
角膜に傷がありますねぇ、と先生。
そして、「あ、穴が空いちゃってるなぁ」と。
角膜穿孔という状態でした。
穴が空くと内側の水分が流れ出て
柔らかい角膜は張りを保てず
シワが寄るのだそうです。
先生に言われてよく見ると、
確かに縦に2,3のシワができていました。
そういえば角膜穿孔と言われた子猫さんを
保護したことがあったなぁと。
治療が大変だった・・・
なんてことを思い出しました。
スミレもそうなるのかと想像し、
青ざめました・・・
先生のご説明では、
全身麻酔で角膜の穴を埋める手術をすれば
視力回復を見込めるそうですが、
スミレの場合、抗がん剤、心臓の薬、
甲状腺ホルモン薬等を服用しており、
しかも16歳半ばを過ぎているので
手術はかなり厳しいとのこと。
今できることは、
自力で角膜が修復されるよう
「血清点眼」をしてみる、
というお話でした。
「血清」というのはたまに耳にしますが
どんなものかよく知りませんでした。
血液を攪拌して分離された透明の液体だそうで、
そこには免疫抗体が含まれていて
角膜の修復を助けてくれるそうなのです。
その「血清」を
できるだけ1時間おきに点眼する
ということでした。
しかし、ここでまた問題が。
通常は自分の血液から血清を取り
点眼するのだそうですが、
スミレはチワワだし、高齢だし、病気持ちだし。
採血もこれまた厳しい、とのことでした。
そこで先生、
「今日は大きい子、トリミングに来てるかなぁ?」と
看護師さんに問い。
看護師さんが「えーーーっとーーー」と考えている間に
私が、
「あ!うちに2歳直前の中型犬がいます!」と。
先生、満面の笑み!
もちろん、私も安堵の笑み!!
しかし次の瞬間、
怖がりポコちゃんに申し訳ない思いで
いっぱいでした。
血清点眼は早く開始したほうがいい
とのことで、
私はエリザベスカラーを着けられたスミレを
キャリーケースに入れて帰宅しました。
うちには猫さん用のソフトなカラーがあるので
それに着け変えました。
良かった、ちょうど良い。
痛そうに動揺しているスミレに
「スーちゃんのおうちだからね、安心して」と
声をかけてオヤツをあげて、
さて、ポコちゃん・・・・と周りを見渡すと
『なーんか嫌な予感!!』
とでも言うように上目遣いをして
体を固くしているじゃありませんか (;´∀`)
なんて敏感な・・・(;´∀`)(;´∀`)
できるだけ穏やかに確保してハーネスを着けて
車に乗せ、また病院へ向かいました。
片道30分です。
車を降りて病院に入ると
ポコはものすごく怯えていて、
待合室ではすっぽり隠れてしまいました。
といっても丸見えですが (;'∀')
イスを動かし、ようやく抱っこして
診察室に入り、採血。
ポコちゃんは恐怖のあまり固まったまま
動かずにいてくれたので、
採血は無事に終わりました。
7ccだったと思います。
それを先生が奥でなにやら
処置してくださったのがこれ。
これが「血清」だそうです。
使用期限は4日程度。
そのため、3日後にはまたポコちゃんの採血を
させてほしいとのことでした。
「ごめんね、ポコーーーー」と謝りながら帰宅。
私は朝食も摂らないまま2往復したので
ぐったりと疲れてしまいましたが、
とにかくその日から
スミレへの血清点眼が始まりました。
続く。