ふくちゃん、嫁入り予定
ふくちゃんは 【里親募集中】 の猫ちゃんでした。
横隔膜ヘルニアのケイト、エクレアたち、捨て猫兄弟、ふくちゃんの堕胎・・・
色々ありすぎて注意力散漫だったこの2ヶ月。
ふくちゃんをうちのコたちと同じようにただただかわいがってしまいました。
普段、保護犬猫とは、もらわれたときに少しでも「イイコ」と思われるよう、
何でも食べ、攻撃性のない穏やかな子にしなきゃ、という思いで接しています。
予備校の先生のような気持ちです。
ふくちゃんは初めてうちに来たときから、まっすぐな瞳で何かを伝えようとする、
気持ちのしっかりしたコだったので、教育することなど何もなく、気持ちが通じる
猫ちゃんだったのです。
そんなふくちゃんの魅力もあり、すっかり家族の一員として接していました。
そして昨日、そんなふくちゃんを家族として迎えたいという方が現れました。
とても嬉しく思いました。ですが、すごく、すごく寂しい気持ちになってしまいました。
こういう気持ちを抱えると犬猫の保護活動はつらいものになります。
線を引いてやらねばと常日頃ブレーキをかけてきましたが・・・
私たち夫婦にとって、ふくちゃんは別格でした。。。別れがつらくなりそうです。。。
でもこれでいいのです。
ふくちゃんは新しい家族の元でそれはそれは大事にされるはずです。
ふくちゃんのいる部屋からはしょっちゅう、んにゃっ!という声や、
鈴を転がす音が聞こえます。エクレアたちと走り回る音も定期的に聞こえてきます。
もう聞けないのね。 ふくちゃんの “ んにゃっ ”
ふくちゃんの嫁入り道具の準備をしなきゃ。
新しい門出を喜びたいと思います。
原発の福島から生きて脱出できたんだものね。幸せにならなきゃね。